介護施設・介護老人福祉施設・介護老人保健施設・有料老人ホーム・高齢者住宅等
についての違いと最新情報を、コンパクトにまとめたサイトです。

介護施設といっても、その種類や施設ごとの違い・利用の仕方も様々です。介護施設の様々な種類と、その役割の違いについて、最低限知っておきたい知識と情報をわかりやすく整理し、また有料老人ホーム・高齢者住宅について注意すべきポイントも、まとめてみました。

有料老人ホームや高齢者住宅も、介護保険の発足以降は、その性格が変わってきています。
大切な人の生涯にわたる生活の質を守るため、まずはここで最適な選択のための基本知識を
身につけましょう。

なお本サイトは、2008年5月現在の情報にもとづいて、作成しています。

また、同じく介護施設となる「高齢者住宅」の違いについてまとめた当サイトの姉妹サイト
「高齢者住宅 知っておきたい違いの理由」
「介護付有料老人ホーム 入居者目線で選ぶ智恵」
「介護用品・介護機器・福祉用具の基本を知る」 も、あわせてご覧ください。


「介護施設」とは、そもそも何を指すか。


介護施設  「介護施設」は、「高齢者住宅」と同じく、きちんと用語の
定義が定まっていないようですが、一般的には「高齢者を
中心とした介護のための施設」
ということになるでしょう。

法律を中心にみれば、関係してくるのは主に「介護保険法」
「老人福祉法」となりますが、状況によっては「生活保護法」
など、他の法律も関係してくるときがあります。


介護施設の中核を成す「介護保険三施設」「有料老人ホーム」は、厚生労働省の管轄となります。

しかし、最近は介護サービス付の高齢者専用賃貸住宅(ケア付高専賃)などが脚光を浴び、建設が
続いていますが、これらは介護サービスがあることから「介護施設」に含まれるものの、管轄は国土
交通省となっています。


このように、過去からのさまざまな背景もあって、「介護施設」を取り巻く法律や所轄官庁などが
入り組んでいることも、全体像を理解することを妨げる一因となっています。


以降のコラムでは、まず介護保険法に定められ、要介護者が「施設サービス」を利用できる
「介護保健三施設」ついて、順番に説明します。

現在はこの「介護保険三施設」が、全国で3万件近く供給される介護施設総数の、およそ4割強を
占めています。


次に、介護保険のもうひとつのサービスである、在宅で受けることのできる訪問介護などの「居宅
(在宅)サービス」
について説明し、その利用が可能な様々な介護施設について、見ていきます。


最後に、その他の主な介護施設について説明し、有料老人ホームを選択するにあたってのポイント、
及び「全国有料老人ホーム協会」や他の主な介護関連施設についても、ご紹介します。


介護保険法を中心に考えて、「介護施設」を算式的に示すと、以下になります;

「介護施設」(1)「介護保健三施設」 + (2)「それ以外の施設」(含む、地域密着型の
                                              介護関連福祉施設

(1)「介護保健三施設」…介護老人福祉施設特別養護老人ホーム、特養)、
                   介護老人保健施設従来型老健)〔注〕
                   介護療養型医療施設介護療養病床
    〔注〕:2008年5月、「介護療養型老人保健施設(新型老健)」が新制度としてスタート

(2)「それ以外の施設」(介護付/住宅型)有料老人ホーム軽費老人ホーム(ケアハウス)
                 グループホーム、(ケア付)高専賃、高齢者住宅など
                 (介護関連福祉施設として、老人デイサービスセンター高齢者生活
                福祉センター
在宅介護支援センターなど)



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介護保険施設(1)〔介護老人福祉施設〕。


介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム、特養)は、要介護者(1~5)で、在宅介護が困難な
65歳以上の人
が利用できる施設です。 施設数は全国で約6,000と、介護施設において最多です。


介護保険法
では「介護老人福祉施設」と呼ばれ、老人福祉法では「特別養護老人ホーム(特養)」と呼ばれていますが、実質的には同一です。「公的ホーム」とも俗称されています。


施設の設置・運営は、地方自治体(都道府県・市町村)と社会福祉法人に限定されています。

なお、厚生労働省は現在、病院や診療所などを運営する医療法人に対しても、特養の設置を認める方向で検討を行っています。
 

「施設サービス費」介護保険の適用により、1割負担となります。

「居住費(滞在費)」も月額も数万円台と、他の施設に比べて低額ですが、「居住費」や「食費」については、目安となる基準額はあるものの施設との契約によって決められるため、施設によってバラツキがあります。

「居住費」「食費」は、所得によって負担限度額が決まっており、また低所得の方は、その減額を受けるための「負担限度額の減額申請」を、行うことができます。

介護保険の給付の対象からはずれる「居住費」「食費」「日常生活費」の、いわゆる「ホテルコスト」自己負担となります。

とりわけ洗濯代や理美容代などの「日常生活費」が、要介護の度合いに応じて想定以上にかさみ、
最終的に結構な金額になる場合も多いので、注意する必要があります。

申込みは希望者が自由に行えることになっていますが、入居希望者・待機者が非常に多く、数年待ちというケースも珍しくありません現在、約37万床が整備されているのに対し、入居希望者は40万人超と言われています)。


入所にあたっては申込順でなく、地方自治体が要介護度、介護者の状況、その他緊急性の判断などにより定めた入所基準に基づき、待機者名簿が作成されています。


「福祉型」の施設であることから、可能な限り在宅生活への復帰を念頭に置いて、施設サービス計画に基づいた入浴・食事等の日常生活の世話、機能訓練、健康管理などを行います。

在宅での日常生活が可能になったら、本人や家族の希望等をふまえて、スムーズな退所のための
支援を行うことになっています。


しかしながら現実には、介護保険三施設のなかで介護機能に最も重点をおいた施設ではあるものの、
そのぶん入所者も、80歳以上の高齢者の方が過半を占めていることもあって、退院できないままに看取られる入所者も、相当数に達しています。


低価格で入れる介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、建設にあたって地方自治体に多額の補助金が支給される反面、建設に行政の指導が入ることから、どうしても全国的に一律の画一的な建物の造り・個性のないサービス内容になっています。


個室もあるものの、全体の7割は「4人程度の相部屋」となっており、低額で入所できるというメリットがある反面、プライバシーや生活の質の面での問題が指摘されています。

現在は、10人をひとまとまりに介護する「ユニット型」といわれる個室タイプでなければ、あらたに特養を設置できなくなっていますが、現状ではまだその普及率は全国ベースで約14%にとどまっています。



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